写真師徒然〜小川保の写真的日常〜

水をテーマに撮影を行っている、写真師・小川保のブログです。ファインダーを通して見つめた日々のことを書きつづります。
お散歩撮影【両国編】
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    前回でもお話したように、小川が新しいカメラになじむにはひじょうに時間がかかる。少しでも早く、自分の道具としてモノにするためには「兎に角使い込むこと」というわけで、お散歩撮影にでました。
    行った先は両国。両国といえば国技館。5月5日は横綱審議委員会の稽古総見の一般公開があり、ただでお相撲が見られるのだ。
    というわけで、「お相撲を見るため」いやいや、「カメラに慣れるため」に国技館に行ってきました。
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    朝7時開場なので、ちょっと早めの5時半に赤坂の事務所を出発。両国駅に6時ちょい過ぎに到着。電車が駅に着くなり、十数名の人が駆け出した。あれれ?
    改札駅をぬけて、国技館方面に目を移すと……もの凄い人の列!入場無料&晴天のゴールデンウィーク効果でしょうか?
    とにかく、もの凄い人数でした。

    前日のカミさん(小川よりもお相撲好き!?)との打ち合わせで、席は自由なので1階桝席・正面を狙う予定だったが、急遽作戦変更!
    狙うは、2階椅子席A・正面最前列!
    この席は土俵を見下ろすアングルになり、土俵ぎわの俵が良く見える。つまり力士の足の運びや相撲の流れが見やすい角度になっているのだ。しかも2階部分が1階桝席の中列よりもせり出しているので、下手に桝席の後方を陣取るよりも近く、はるかに見やすいのだ。なんていっても天覧相撲のときの天皇陛下と同じ目線で見られるのだから悪いはずがないのだ!
    無事、良席を陣取りテスト撮影とあいなるはずだった。が、ついつい撮影に夢中になってしまい、色々設定を変えて撮影をするつもりが機関銃のように連写、連写、連写。
    まったくテスト撮りになりませんでした。
    お陰でカメラの操作は大分、慣れました(笑)

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    幕下力士の「申し合い稽古」風景。
    ナイスな場所取り!1階の向正面だったら、力士の人垣で見にくかったかも…

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    十両・幕内力士の「申し合い稽古」
    申し合い稽古とは、勝った力士が次の相手を指名する試合形式の稽古。勝負がついた瞬間、多くの力士が名乗りを上げる。なかには強引に割って入ったる人も…



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    豊真将vs垣添
    豊真将の親方、錣山親方(元寺尾)は場内のFM放送「どすこいFM」で解説をしていました。終止、豊真将の動きに対して厳しい解説というか、愚痴というか、文句というか、注文が……

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    5月5日、6日は両国界隈で「両国にぎわい春祭り」を開催。
    両国のお祭りらしく、相撲甚句や触れ太鼓の披露、ちゃんこ屋台といった相撲色の濃い内容が目白押し。なかでも、写真師・小川の目を見張ったのは「北桜関のビーズ展」だ!北桜関が日ごろ趣味として親しんでいる「ビーズ」の作品や製作風景を披露するというもの。
    うわさには聞いていたが…スゴイ!…本格的というか…でっかい指なのに器用(失礼!)

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    北桜関と2ショットで撮影!
    記念撮影だのサインだのとワイワイ、ガヤガヤやっていたのに
    なぜ、二人とも笑ってないんだ?我ながら不思議??

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    写真師・小川愛用の扇子にサインしてもらいました。
    普段使いの扇子にごひいき力士のサインって、いいでしょ。


    テスト撮影といいながら、すっかり遊んじまった(反省)けど、大分、カメラになれた感じぃ(笑)

    明日より、いよいよ実戦配備です。
    【2007.05.06 Sunday 19:37】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(1) | - | - | - |
    お散歩撮影・銀座編
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      お天気が良いので、銀座へお散歩&撮影に行きました。
      事務所のある赤坂から銀座まで徒歩です。
      小川が東京の街中を撮影として巡るのは写真の学生以来。
      と思ったら、違いました。
      ある人をフォトセミナー的にレッスンした時に実習と称して撮影していました。
      純粋に自分の撮影として東京で撮影するのは学生以来ということになる。

      今回の目的はズバリ「新しいカメラの操作性やクセをつかむ」ため。

      写真機が変わると色々大変なのだ。
      もちろん、どんなカメラでも一様に使うことはできる。
      しかし、お仕事の道具としてカメラを使う場合、ストレスなく感覚的に使いこなせることが大事で、いちいち考えながら操作をするようではダメなのである。
      小川は写真の学校でお勉強をしていた頃、キヤノンのEOS系のカメラを使っていた。その後、雑誌出版社の撮影課に所属することになり、会社がニコンと親交が深いことから撮影機材の全てをニコンに変えることになった。
      当然、カメラをキヤノンからニコンに変えたその日から撮影のお仕事はこなしていたが、操作性や露出計の傾向などのカメラのクセを把握し、故障や不具合があっても音や動作からいち早く察知し、感覚的に自分のものにするのには優に4年はかかった経験がある。
      このときは特に対峙するキヤノンからニコンに切り替えることもあり、かなりの部分が勝手が違って時間がかかったのだが、新しい機材になじみ、仕事の道具として信頼を築くということは、そういうことなのだ。

      兎にも角にも今は多くの時間を新しい機材に触れることで自分の道具として信頼を築くときなのだ。というわけでお散歩&撮影に銀座へ行ってきました。

      お花屋さん

      春かと思いきや、お花屋さんにはアジサイが…


      本と時計

      銀座のショーウィンドーのディスプレイは結構フォトジェニックで楽しい。
      本のタイトルは「WAR AND PEACE」そして懐中時計。意味するものは…

      カメラ

      やはりカメラがディスプレイされていると、つい反応してしまうのが写真師・小川の悲しい嵯峨でしょうか。

      ニコンサロン

      銀座のニコンサロンに立ち寄りました。
      ちょうど中村征夫さんの土門拳賞受賞記念作品展が開催中でした(15日まで)。大勢の来場者がいる中、征夫さんと会場を抜け出して近所のルノアールでお茶!?昨今のデジカメ&銀塩のことや著作権に関するお話など有意義な情報交換ができました。

      ブログ検索
      【2007.05.04 Friday 02:26】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
      気がつくと、デジタルなお仕事が増えて……
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        ゴールデンウィーク真っ只中、皆さんいかがお過ごしですか?
        写真師・小川はカレンダー通りのお休みです。

        ゴールデンウィークはダイビングもリゾートも稼ぎ時。
        こんなときに取材だの撮影だのこられても迷惑極まりない。
        そんなわけで、例年、大きな連休中は撮影のお仕事が無いことが多いのだ。

        お天気も良いので、本日は新たに導入したカメラのテストを兼ねて銀座界隈にでもお散歩に行く予定。

        「新たに導入したカメラ……」

        カメラ、購入しました。
        デジカメ、一眼です。
        必要に迫れれて……

        実は、ゴールデンウィーク突入前のある日。
        撮影のお仕事で100人あまりを集めて、俯瞰で集合写真を撮る企画があった。
        その日はあいにくの。しかも、半端じゃないどしゃ降り
        撮影どころではない大雨。ハウジングが必要なくらいの大雨。
        しかし、クライアントの意向として「なかなか100人規模で集める機会は無い」とのことで撮影は強行的に決行となった。

        撮影はデジタルと銀塩の両方と決まっていた。
        銀塩で使っているカメラはいわゆるプロ機と呼ばれる、耐久性に優れたカメラ。もちろん、ある程度の防滴性を見込んだカメラだ(F4だけどね)。
        一方、デジタルのカメラは2年ほど前に「まぁ最近、デジタルもちょっと撮れた方が便利かなぁ」程度で半ば洒落で導入したD70sっていうお手頃なカメラ。必要にして十分な機能は備えているが、お手頃なカメラだけに「耐久性に優れ…」なんていうマッチョな性格のカメラではない。

        そして撮影は決行された…

        しばらく天候の様子を伺っていたが、良くなる気配も無く、むしろ雨が激しくなる傾向があったので、ついに撮影決行!

        どしゃ降りのなか、100人がピタリとレンズの画角に収まるようにファインダーで確認しながら立ち位置を修正。その間、人もカメラもどんどん濡れて行くので時間との勝負だ。
        そして、撮影!
        100人ともなると、必ずよそ見をしたり、表情が今一だったりする人がいるので兎に角、連写!連写!連写!
        モデルのテンションが下がると表情に出るので、盛り上げながら連写!連写!
        デジタルと銀塩のカメラを持ち替えて、再度、盛り上げながら連写!連写!

        なんだか、もう撮るほうも、撮られるほうもヤケクソ状態。

        そして、撮影は無事!?終了した。

        一応、撮影は無事終了だった。
        しかし、撮影機材は全然無事じゃない。危険が危ない状態?!
        さすがにF4は無事。しかし、お手軽デジイチのD70sは悲惨!
        バッテリーの蓋やCFカードの蓋の内部まで水滴が侵入。
        水没によるショートはまぬがれたが、もはや時間の問題。間一髪だった。

        そんなわけで、今やデジタルなお仕事も増えたので、
        万が一のときの予備機を備えた2台体制にする必要を感じたわけ。
        でもって、急遽「カメラ買おう。デジカメ一眼」となった。

        新機導入のお話はまた今度……

        【2007.05.03 Thursday 11:05】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
        RAWデータ入稿の危険性
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           写真師・小川を取り巻く写真のお仕事の状況はクライアントのニーズによりデジタル化は進みつつある。それと共にいま危惧している問題として「デジタル写真の著作権侵害」の問題だ。
           写真における著作権侵害はデジタル、銀塩を問わず存在している。しかし、オリジナルと同等のコピーが容易に出来るデジタル写真の場合、無知・無意識のなかの著作権侵害が増えることが予想される。具体的には、「ネット上に掲載された写真をコピーして流用する。」とか「クライアントや制作者側のPCに残っている写真データを著作権者の許諾なしに二次使用される」などが考えられる。

          写真師・小川の所属するJPS(日本写真家協会)でも写真のデジタル化にともなう著作権者の権利の保護をもく時として「著作権研究会」なるセミナーを開催している。小川もスケジュールの許す限り参加し、日々、著作権やデジタル写真の動向をお勉強している。

          第2回著作権研究会「RAWデータを渡すと著作権が危ない」というテーマで開催されたセミナーの内容を今回はご紹介しよう。写真を撮る人、写真を使う人、それぞれ御一考して頂ければ幸いです。



          RAWデータを「不用意」に渡すと著作権が危ない 

          (根元タケシ氏・JPS会員)
           
           『デジタル化がものすごい勢いで進んでいる』と言われたのは、つい最近の事だった。現在ではデジタルフォトという言葉はもはや死語になりつつあり、「フォト」という言葉自体が「デジタルフォト」を表す時代になろうとしている。写真雑誌の多くが「デジタル○○」の名称に変わっているし、雑誌入稿や広告入稿ではフィルム入稿のほうが少数派になっている。
           こんな潮流の中で、写真家のワークフローも当然変わってきた。アナログ時代だったら[撮影]→[現像]→[セレクト]→[入稿]のような手順で、ほとんどの場合[現像]は専門ラボに任せていた。つまり撮影が終われば良いも悪いも仕事の終わりはついていたのだ。
           デジタル入稿の場合も[撮影]→[セレクト]→[処理]→[入稿]で良いのだが、後処理の多い撮影では[撮影]後に[現像]が必要だという人も多い。後者がRAWデータによる撮影のフローである。
           ここで[RAW現像]について少し考えてみよう。デジタルデータはレンズから取り込んだ光の情報をCCDやCMOSと言った受光素子に受け、これを処理して画像データに変換する。撮影時の設定をJPEGやTIFFにすると、カメラがこの処理を引き受け、RAWにすると画像はカメラでは生成されずパソコンにゆだねられる。RAWが重視される理由の一つがここにある「カメラのコンピューターよりパソコンのほうが優秀だ」というのがそれだが、「RAWにしておけば、撮影時の設定、色空間、ホワイトバランス、シャープネスを後処理しても大きく破綻はしない」「露出を多少間違えても修正が利く」などの写真家にとってネガティブな理由でRAWにこだわる人もいるのだ。
           さて、デジタル入稿になってから仕事の「手離れが悪い」という嘆きを良く聞く。多くのカットをRAWで撮影し、「ネガティブな理由」で自己現像しているとしたら手離れが悪いのは当たり前なのだ。もちろん銀塩フィルム以上に微細な調整が出来る優位さから、RAWデータを「ポジティブな理由」で使う人もいる。ただ、どちらの場合でも写真家にとっては仕事量が増え大きな負担になっている。
           その一方で、デジタルに移行してから「撮影料金」が安くなったと嘆く写真家がいる。また。デジタルなのだから色味が「正確に」一致するのは当たり前だというクライアントがいる。両方をまとめると「デジタルになってから写真家に対する要求はきつくなり、一枚の写真を作る際の写真家の拘束時間は長くなり、原稿料は安く」なりつつあるようなのだ。
           ところで、最近、RAWデータでの入稿が増えてきたと言われている。RAWデータ入稿は写真家の立場からいえば現像にかかる負担が軽減され、「撮影だけに集中できる」「入稿先が自分のニーズに合わせてプロファイルをくむのだから入稿時の問題が起こらない」のかもしれない。でも、そんなに安易な気持ちでRAWデータ入稿しても大丈夫なのだろうか。印刷やプリントなどデジタルワークフローの最終端でのデータは一般的にTIFFだ。JPEGでの納品は嫌われることが多いので…。ちなみにRAWデータそのものは見ることが出来ない。
           ご存知のようにRAWデータは未現像のネガフィルムのようなものだ。現像後TIFFやJPEGで保存される。現像結果は、現像ソフトのアルゴリズムによって大きく変化する。近頃では、カメラメーカーから提供される現像ソフトのほかに数多くの汎用ソフトが販売されている。画像データのクオリティーはカメラ自身だけではなく現像ソフトの良し悪し、現像スキルの高低によって大きく左右される。そんなわけで、撮影者の管理から離れて現像されるRAWデータは作者の思い全く異なるものに仕上がる可能性すらある。銀塩時代、未現像のネガフィルムの著作権は認めにくいという見解があった。現在のところRAWデータそのものに著作権があるか否かの論争は起こっていないが、無意識でRAWデータを自分の管理下から手放すのはやはり危険と言えるだろう。
           フォトレタッチャーという仕事が脚光を浴び始めている。当初は色合わせや、単なる合成をするのがメインの仕事だったのだが、いまでは、写真家と組んで撮影時点以上の創作物を作り上げる力を持った人も見かけられるようになった。このような実力のあるフォトレタッチャーと組んだ作品の著作権を、写真家だけのものだと主張するのはかなり難しいのではないだろうか。現時点で、両者の関係は写真家主導で動いている事が多いようなので、写真家の著作権と二次著作物としてのレタッチャーの著作権と考えられない事もない。仕事の流れからすると写真発注者がフォトレタッチャーになる日もそう遠くないだろう。フォトレタッチャーは写真家と比べかなりの画像処理を行うので、画像データはネガフィルムかRAWデータを要求する。大元の発注者である代理店や印刷会社などに必要十分なRAWデータがあった場合、撮影者にまで使用の許諾を求めるだろうか。大きな処理を施し最終仕上げしたデータの中で、素材的に使われた写真は、撮影者でも判別がつきにくい事が多いのだ。



          デジタルコンテンツと著作権 

          (吉村克己氏・ルポライター)


          ●ネットは著作権の敵か見方か 
           デジタル化とインターネットが普及する社会が到来し、従来の著作権の概念と運用が変化を迫られている。著作物が印刷媒体をはじめとしたアナログメディアを主な舞台に発表されていた時代から、ネット上やCD、DVD、あるいは大容量メモリーなどデジタルメディアの時代に移り、容易にコピー、配布が可能になった。この結果、著作権という垣根がどんどん低くなり、例外規定として許されていた著作物の個人利用が、不特定多数への流布に姿を変えてしまった。著作権者からすると、それは人のよさそうな老婆の面が一転、般若面に変わるような変化であったかもしれない。
           しかも、インターネットには情報をオープンにし、誰もが共有し、自由に利用でき、ときにはその情報の加工さえ許可するという風土が根底にある。こうしてネット世界と、権利によって著作権を囲い込もうとする従来の著作権の考え方は本質的に衝突する運命にある。だが、著作権や著作権者にとって「ネットやデジタルは敵か」と言えば、それほど短絡的でもない。むしろ、敵にするのも見方にするのも著作権者あるいは著作権利用者である流通事業者の戦略次第である。
           ちなみに、ここでは著作権者と流通事業者を「コンテンツメーカー」と呼ぶ。例えば写真家が著作権者であれば、出版社・新聞社などのメディアが流通事業者だ。

          ●ビジネス化の成功例 
           著作物の権利を守りながらデジタルコンテンツとしてビジネス化に成功した代表例がアップル社の音楽ネット配信サービス「iTunes」と再生のための専用プレーヤーである「iPod」だ。世界では1曲99セントという安さで楽曲を販売したことから火がつき、2006年9月までにiPodの出荷累計はなんと6800万台に達している。日本では出遅れて、ちょっと高めの1曲150円で販売したものの、アップル社の発表によれば音楽ネット配信で国内シェア60%に達し、販売されている楽曲は200万曲にのぼる。日本レコード協会の発表によれば、2006年上半期で音楽ネット配信の売り上げは24億円、前年同期比の457%という驚異的な伸び方だ。音楽業界から見るとまだ小さいが、この成長率が続くと、音楽CDの売上を早晩抜く可能性もある。実はアップル社が成功する前に、無料で音楽データを配布する「ナップスター」というファイル共有ソフトが存在した。これはまさに著作権侵害の最たるもので、初期には利用者が急増し、音楽業界の危惧は高まった。
           ところが、大半の一般ユーザーはそれほどずるくはない。結果的にはユーザーは無料のナップスターではなく、有料のiTunesを選んだのである。その理由はウィルスなどが排除されているという有料ゆえの安心感、膨大な楽曲のラインナップ、そして、おしゃれで大容量のiPodというプレーヤーの存在だ。
           さらに、アップル社がコンテンツメーカーとの関係作りに腐心し、音楽配信では儲けずにコンテンツメーカーに花を持たせ、iPodというハードの販売で利益を得るビジネスモデルを作ったことが大きかった。つまり、アップル社は既存のリアルビジネスとネットの架け橋役を果たしたのである。

          ●必要な著作権プロデューサー 
           ネット社会における新しい著作権の在り方を模索する動きも出てきた。米スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授は「クリエイティブ・コモンズ」という著作権運用ルールを提唱している。
           これはサイト上で著作権者が権利を宣言する仕組みで、非商用に限って作品の利用を認めたり、二次利用を許可あるいは禁止することなどができる。現在、70ヶ国1200万サイトでこのルールが利用されており、著作権者が権利の範囲を自ら規定し、ネット上での著作権の配布を可能にした。
           このクリエイティブ・コモンズを利用したビジネスも登場している。音楽配信サービスの「マグナチューン」はすべての楽曲のストリーミング配信については無料で利用できることを認める代わりに、高品質の楽曲ダウンロードは有料にし、3回までコピーによる贈与を可能とした。流通を簡素化し、売上の半分がアーチストの収入になるビジネスモデルを作った。こうしたモデルが軌道に乗れば、著作権者にとってネットはむしろ収入を増やす道になる可能性もある。
           今後、ネット社会における著作権問題はしばらく迷走が続くだろうが、基本的にネットはメディアにすぎない。
           筆者が2006年7月に上梓した『ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか』に書いたが、ヤフー・ジャパンのサービスの一つである「ヤフー・ミュージック」の担当プロデューサーである水野有平氏は自らが人気作詞・作曲でありながら、ヤフーに入社し、ネットで音楽ビジネスを作り上げることに注力してきた。
           彼の方針は「自ら著作権者として著作権者やレコード会社の権利を守りながら収益を上げるビジネス」の構築であった。そこで、レコード会社との関係を大事にしながら、結果的には10万曲を丸ごと試聴できる前例のないサービスを始めることができた。
           もちろん、試聴だけでパソコンに保存することはできないが、それでも全曲試聴はレコード会社は頑なに拒んできたサービスだった。水野氏たちが信頼を作ったからこそできたのだろう。その結果、なんと音楽CDの売上は減るどころか、約30%伸びたのだ。これこそ、ネットとリアルビジネスが協調した好例ではないだろうか。つまり、ネットと著作権者は敵ではなく味方にもなれる。水野氏は著作権者と流通事業者とネットの架け橋となったわけだ。水野氏のようなネットの分かる「著作権プロデューサー」が今後、必要になるだろう。
           そして、著作権者・流通事業者(ネットも含めて)・一般利用者の間で敵対よりは協調し、著作物を享受する環境作りが急務である。誰かが独り占めや一人勝ちを意図し、仮に成功してもそれは著作権者、クリエイターを育てない社会に他ならない。日本では”金のなる木”は大切にするが、コツコツとモノを作る無名のクリエイターを重視しない風潮がある。そんな社会ではコンテンツビジネス大国などにはなり得ないだろう。


          【2007.03.16 Friday 06:38】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
          記者会見は場所が命!?
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            あさっての土曜日より、恒例のザトウクジラ撮影が始まります。
            かれこれ一週間あまり前から撮影道具の準備やクジラ撮影だけに使う道具などを出してワクワク、ソワソワ状態の写真師・小川であるが、そんな中、記者会見撮影の依頼がきた。
            「今は頭の中がクジラの撮影でそれどころではありません。」
            とは言わず、
            「了解!!OK、OK任せて頂戴!!」
            というわけで、撮影を引き受けました。
            当日(というか今日)、会場に行ってみると…
            30分前に言ったにも関わらず、他のPRESSに最前列中央を陣取られてしまっっていた!
            記者会見の撮影は場所が命!
            このままでは編集の担当に何を言われることやら…

            考えること10秒…
            「端っこでも最前列をキープ」と一瞬思ったが、冷静に2列目に甘んじた。
            下の図●印が写真師・小川の場所。
            「へへへ、いい考えがある」
            というわけで、



                               ▼←会見相手!

            ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○   ●○○○○   ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○


            いざ、会見が始まると…
            あれれ?
            気がつくと
            ど真ん中、最前列をキープする
            写真師・小川であった。

                               ▼←会見相手!

            ○○○○○   ○○○○○ ● ○○○○○    ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○     ○○○○   ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○
            ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○   ○○○○○

            「椅子の配置が中央部分を空けるように並んでいたので、あえて2列目中央を陣取り、会見始まってから、誰にも迷惑をかけずに真ん中から写真を撮る作戦」(←ちょっと長い名前の作戦です)大成功でした。

            中央最前列より、絶妙な声がけで目線をもらい無事、撮影終了!
            というわけで、ザトウクジラ撮影前になかなかいいお仕事が出来、
            ほっとする写真師・小川であった。

            えっ?ずるいって?
            いえいえ、賢いだけですよ…(なんちゃって)

            この勢いでクジラも頑張るゾ!
            【2007.02.02 Friday 01:16】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
            いい紙、見つけた
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              WP4G20PRO IJP 画彩 写真仕上げ Pro
              WP4G20PRO IJP 画彩 写真仕上げ Pro

              先日、急にプレゼン用にプリントが必要になり事務所でせっせとプリントしました。
              その時、前回ブログで紹介した「富士フィルムFinePix S5 Pro 体験会&セミナー」で試供品としていただいたペーパーを使ってみました。

              FUJI FILM 画彩 写真仕上げPro

              写真師・小川の事務所ではEPSONの顔料系のプリンターを使っている。
              巷の評判ではそんなに悪くはないプリンターだが、小川個人の好みとして発色や階調の再現はいいが、インクが乗った部分の光沢感が他の部分より低くなるのが気になっていた。
              それは、プリンターの問題というより、顔料系インクだからしょうがないと半ばあきらめていた。
              ところが、今回使ったこのペーパー。驚きました。いい光沢でてます。
              今までのペーパーは仕上がったプリントを光源に当てると、インクの乗ったところは「モアッ」と鈍く反射するのに対し、そうでない部分は「ピカピカ」。このへんが何となく気に入らなかったトコ。
              ところが、このペーパーときたら、インクが乗ろうと乗るまいと関係なく「ピカピカ、ツルツル」状態。ほぼ同じような光沢を放ってくれる。
              気に入りました。
              大げさな言い方だと「運命的、出会い!?」(笑)
              同じ写真でも、何だか写真が上手くなった感じ。
              お陰でプリントが楽しくなっちゃいました。

              素晴らしいペーパーに出会いました。
              しばらく「画彩 写真仕上げPro」を使い続ける予感。
              なんだか、真夜中のTVショッピングのように誉めちぎったが、
              本当にいいんだって、使ってみて。

              では。
              【2007.01.28 Sunday 00:49】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
              新兵器!導入!!
              0
                今朝、宅配便が事務所に届いた。
                写真師・小川の新しい撮影機材だ。
                きっと今年、大活躍してくれるだろう。
                今まで、「これがあれば…」と何度思ったことだろう。

                新しく、小川の撮影機器群に加わった新兵器!
                それは…
                ジャーン!


                フローティング・ベスト!

                えっ?
                どのへんが撮影機材だって?
                クジラの撮影に使うんです。
                2月、3月と恒例のザトウクジラの撮影が始まります。
                今年は2月は沖縄、3月は小笠原に撮影に出る予定。
                この時期、沖縄でも沖合いに出ると3m〜4mの波は当たり前。
                そんな中、望遠レンズを着けたカメラを2〜3台首から下げ、
                右に左に揺れる和船の天辺でカメラを構えるワケですから、
                いつ落水したっておかしくない状況なのだ。
                というか、
                自慢ではないが(全然自慢じゃないです)過去に咄嗟の撮影と船の動揺で海に投げ出されそうになること数回。クジラを探しているうちに居眠りして落水しそうになること数回の実績!?がある。
                ウェットスーツでも着ていれば、その浮力が助けになることもあるだろうが、
                フリースの重ね着に合羽の上下、首からはズッシリ200mmと300mmのカメラ2台、襷(たすき)に下げた状態で不意に落水したら泳げるだろうか?おまけにウネリの谷間に船が隠れるような大波の海況だったら(よく、あるんです)船を寄せるまでに沈んじゃうでしょうね、多分。↓

                それで、今回導入して新兵器!フローティング・ベスト!
                いわゆる海レジャーで使うライフ・ジャケットとほぼ一緒。
                浮力8舛韮横柑間という保安基準をこえる実力。
                しかも、フィッシング用品なので、道具を入れるポケットがいっぱい。
                もちろん撮影小物を収納するのに便利!
                しかも、着てみて気づいたのだが、これが暖かい。
                冬場のクジラ撮影に最適。それとクッション性バツグン!
                船上でもたれ掛かったり、寄りかかっても体が痛くならないのではなかろうか。
                というわけで、今年のクジラ撮影の大きな戦力になってくれることだろう。
                乞うご期待!!

                みなさんも、海で撮影するときは安全に十分注意してください。
                【2007.01.24 Wednesday 21:42】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
                FinePix S5 Pro 体験会&セミナー
                0
                  印刷に適したRGBデータの作成とは?

                  FinePix S5 Pro体験会&セミナー、行ってきました。
                  場所はスタジオ・エビス。
                  スタジオ・エビス久しぶりっす。15年ぶりくらいかなぁ。
                  建物は変わっていないようだが、両サイドの雰囲気が全く変わってしまって少し戸惑ってしまった。

                  1月31日に発売が決定した富士フィルムのFinePix S5 Pro のお披露目会だ。
                  S5 Proについては色々なサイトで紹介されていると思うので、そちらを参考にされると良いだろう。
                  写真師・小川の目的はS5Proというより、体験会&セミナーの「セミナー」の部分だった。
                  お題目は…
                  「印刷に適したRGBデータの作成」
                  デジタルカメラで撮影してRGBのデータで納品することが多くなった昨今、富士フィルムが提唱するワークフローとはどういうものなのか、ひじょうに興味があった。
                  セミナー

                  セミナーの流れは…

                  印刷会社で発生している品質の問題
                  画像品質の問題として、印刷会社で発生している品質の問題の事例として、それぞれ作例で紹介。

                  「色」に関するもの
                  再度低下→RGBからCMYKへのデータ変換の過程でくすんだ感じになる。
                  トーンジャンプ→滑らかな諧調が失われ、グラデーションが段々になってしまう。
                  諧調つぶれ→諧調が失われ、ベタっとした調子になり、被写体の質感がなくなってしまう。

                  「色以外」のもの
                  ざらついた仕上がりになってしまう。
                  エッジの強い仕上がりになってしまう。



                  カラーマネジメント
                  カラーマネジメントとは、カメラ、モニター、プリンター、CTPセッターなど各デバイスの色再現特性の差を補正することで、異なるデバイス同士で同じ(近似した)色を再現する方法。

                  【カラーマネジメントの仕組み】
                  画像データ〜出力物になるまでの過程
                  RGB値→入力プロファイルによるRGB値からLab値へ→出力プロファイルによるLabからRGBへ→プリンタードライバー内でRGBから6色へ→出力物
                  という流れを簡単な数値を例にシュミレーションしていました。

                  【レンダリングインデント】
                  AdobeRGBからJapanColorを例に「どのようにマッピングするか=レンダリングインデント」と称し、色空間の変換を知覚(Perceotual)、相対(Relative Colorimetric)、絶対(Absolute Colorimetric)、彩度(Saturation)の違いをグラフで紹介。

                  知覚(Perceptual)
                  視覚的な関係を維持した色変換。
                  例→全体が100で0.10.50.75.100という色空間を持ったものを全体が65の色空間に変換する場合、それぞれの割合に応じて10.16.42.59.75というふうに変換される。
                  色の印象、つながりが損なわれないような変換となり、変換する色域同士のさが大きい場合に向いている。
                  ^貳姪なRGB-CMYK変換(Photoshop変換)
                  一般的なRGBデータのインクジェット出力(標準ドライバー)
                  ※諧調再現は良いが、彩度が落ちる

                  相対(Relative Colorimetric)
                  共通の色域の色を正確に再現。色一致度重視。色域外は近似色に変換。
                  例→全体が100で0.10.50.75.100という色空間をもったものを全体が65の色空間に変換する場合、10.50.75はそのまま同じ色に変換され、色域外の0.100は近似色10.75に変換される。
                  変換する色同士の差が小さい場合に向いている。
                  DDCPを印刷物にマッチング。
                  RGBデータのモニタ表示。
                  ※共通空間はマッチングできるが、それ以外は色相のズレ、トーンジャンプが発生する。

                  絶対(Absolute Colorimetric)
                  共通の色域の色を正確に再現。色一致重視。色域外は除去。
                  例→全体が100で0.10.50.75.100という色空間をもったものを全体が65の色空間に変換する場合、10.50.75はそのまま変換。色域外の0.100は除去する。
                  DDCPを印刷物にマッチング。
                  RGBデータのモニタ表示。

                  彩度(Saturation)
                  彩度感を維持した色変換。
                  例→全体が100で0.10.50.75.100という色空間をもったものを全体が65の色空間に変換する場合、低彩度側を基準にそれぞれの割合で0.6.33.48.65という具合に変換される。
                  変換する色同士の差が大きい場合で色彩感を維持して仕上げたい場合に使用。
                  Wordデータを印刷用データに変換
                  CGを印刷用データに変換(Photoshop変換)
                  ※彩度は良いが、トーンジャンプが発生する。

                  →全てをバランスよ良く兼ね備えた色変換は難しい。

                  【品質の問題が起きる推定原因】
                  1、プリンタードライバーの含まれているカラーマネジメントでは、RGB画像の持つ色を適切にプリントすることが難しい。
                  →彩度低下、トーンジャンプ、諧調のつぶれが発生する。
                  2、一般的な画像処理ソフトのカラーマネジメントでは、RGB画像データに印象一致したCMYKデータを作ることが難しい。
                  →彩度低下、トーンジャンプ、諧調のつぶれが発生する。





                  品質の問題が発生する背景
                  品質の問題が発生する背景としてワークフロー内での品質確認(色・諧調)の問題が指摘されていました。


                  【アナログ・ワークフロー】赤字は品質確認

                  撮影→現像→納品物チェック(印刷会社へ)受領確認製版集版刷版→印刷
                  ※各工程での成果物で、色・諧調などの品質の確認をしていた。



                  【デジタル・ワークフロー】赤字は品質確認

                  撮影(加工・修正)保存(CD-R/DVDで印刷会社へ)DTP製版DDCP出力→CTP出力→印刷
                  ※品質(色・諧調)の確認ができるのはDDCP出力のみであり、青色の部分での、色・階調の確認環境が確立されていない状況にある。

                  【品質の問題が起きる推定要因】
                  色・階調の確認環境が確立されていないために、RGB画像データmp基準が不明解・または不適切な場合がある。
                  →RGB-CMYK変換や画像セットアップまで進んだところで印刷用データができていないことが判明する。→工程の後戻りが発生してしまう。




                  【シャープネス処理】
                  同じシャープネス設定でも出力サイズによって、シャープ感が異なる。
                  出力サイズが大きくなると、強いシャープネス量が必要になる。また、印刷物の網種・線数によって適切なシャープネス量が異なる。

                  【品質の問題が起きる推定要因】
                  印刷会社に渡すRGBデータにシャープネス処理がされていると。
                  →RGB-CMYK変換や画像セットアップ工程まで進むが、縮小時のシャープネス除去ができない。→工程の後戻りが発生してしまう。



                  推奨デジタルワークフロー
                  富士フィルムではI-ColorQCを使い、より最適なRGBワークフローの提案をしている。

                  撮影→(加工・修正)※1→保存→※2→DTP製版(RGB-CMYK変換、画像レタッチ、ページレイアウト)
                  ※3


                  ※1 RGB画像データの作成
                  画像データの色再現、階調再現をモニターとプリントで書く確認しながら画像を作成。シャープネスはOFFで画像を作成。

                  ※2 RGB画像データの品質を確実に伝達
                  画像データをマスターデータとして確定し、プリンタ出力物と併せて、次工程の渡す。

                  ※3 RGB画像データに印象一致するCMYK変換
                  受け取った画像データの色変換の実施。印刷物の種別に応じたシャープネス処理を行う。



                  ワークフローでのカラーマネジメントのポイント

                  【フォトグラファー】
                  最適な環境でのRGB画像データ作成
                  画像データの持つ色・階調を最適に再現できるモニタ、プリンター環境で確認してデータを作りあげる最適なマスターRGB画像のプリントの作成(色見本作成)
                  画像データに色見本を添えて次工程へ
                  【製版印刷会社】
                  RGB画像データの仕上がりに一致するCMYK変換
                  画像データの持つ色・階調に印象一致する色変換。印刷種別(網種・線数)に応じたシャープネス処理。

                  今後、入力デバイスの高品質化、印刷物の高品質化に伴い、重要度が増す。


                  【写真師・小川の私見】
                  雑誌の仕事を中心にデジタルデータの写真を扱うことがひじょうに多くなった。しかしながら、それを取り扱う出版・編集社でのデジタルデータに関する意識や取扱がまちまちで困惑する。今回のセミナーで提唱されていた内容のほとんどは撮影者たる写真家や印刷会社は理解している内容であろう(多分)。しかし、デジタルデータの入力と出力の中間に立つ出版社がそれらを理解していないのでは全く意味を成さないのである。撮影する側に知識とスキルがあっても、それを使う立場のものが全くチンプンカンプンでは…
                  【2007.01.20 Saturday 10:24】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
                  デジタル写真のトラブル、その1
                  0
                    写真といえば「デジタル写真」を意味する昨今であるが、フィルムを使った銀塩写真でのお仕事のほうがまだまだ歴史が長い。
                    それは、写真師・小川個人だけではなく、写真を扱う業界全体にも言える事だ。
                    そんな、銀塩からデジタルの移行期である現在、デジタルに関する様々な???が起こっている。
                    小川のまわりで起きたデジタルに関する???を「写真師徒然」で随時お知らせしようと思う。

                    でもって、今日は「デジタル写真のトラブル、その1」
                    初回にもかかわらず「その1」とつけるあたりが何やら「今後」を期待させるでしょ。
                    多分、今後1、2、3…とトラブルネタが出ると思ったもので。
                    「人の不幸は蜜の味…」ではなく、「こんなトラブルが起きるのかぁ」なんて、未然の事故防止として役に立ててください。

                    で、「デジタル写真のトラブル、その1」は題して
                    「フォト・ストレージの恐怖!」

                    ちょっとホラー調、怖いでしょ

                    それは、年明け最初のお仕事での出来事だった。
                    いつも写真師・小川はデジタルの写真を最終的にCD-R焼いて納品していたのだが、
                    今回に限ってクライアントの特別な意向があり、預かったフォト・ストレージに撮影したデータを落としこみ、そのまま渡すという形で納品することになった。
                    無事、海外での一週間の撮影が終了し、預けられたストレージをクライアントの担当者に手渡した。

                    そして1時間後…
                    ストレージを渡した担当者から電話。

                    担当 「あの〜、先ほどのストレージの件ですが…」
                    小川 「ん?どしたの?」
                    担当 「ストレージからPCに移して、DVDに焼こうとしたんですがぁ」
                    小川 「で?」
                    担当 「写真って、3枚ってことないですよねぇ」
                    小川 「そんなわけ無いじゃん、何事?」
                    担当 「移して3枚目で止まりまして、元のストレージにも3枚しか入ってないんです。」
                    小川 「はぁ?CFからストレージに移した時、ちゃんと確認したよ。なんで無いの?消えちゃったってこと?」
                    担当 「みたいなんです」
                    小川 「……」

                    というわけです。
                    一週間分の写真が消えてしまいました。

                    どうですか?
                    恐ろしいですねぇ〜

                    接続した機器同士の相性の問題なのか、冬場の強烈な静電気のせいなのか、はたまたワシもしくは担当者の人為的なミスなのか、原因は分かりません。
                    ただ、数百枚の写真データが忽然と消えてしまったのは事実です。

                    銀塩の頃は写真に傷がついたり、退色してしまったりということはあっても、忽然と写真が消えてしまうなんてことは、ドロボーにでも合わなきゃありえないことでした。
                    デジタル写真はフィルムを使った銀塩写真と違い、イメージそのものには実体がない。
                    データを何がしかの媒体に保存することによって存在できるものだ。
                    万が一、その媒体にトラブルが生じると、どんなに苦労して撮った写真でも、貴重な写真でも、写真そのものが存在しなくなってしまう危険がある。
                    なるべく安定した媒体での保存やバックアップを残すことはプロとしてデジタルでお仕事をするためには必須である。
                    今回の場合も、預かったストレージ以外に自分の使い慣れたストレージにバックアップをとっていたので、事なきを得ることができた。

                    くはばら、くわばら
                    【2007.01.18 Thursday 11:15】 author : tamon-s | 撮影日記 | comments(0) | - | - | - |
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