写真師徒然〜小川保の写真的日常〜

水をテーマに撮影を行っている、写真師・小川保のブログです。ファインダーを通して見つめた日々のことを書きつづります。
メガネ作りました♪(Zoff SMART)
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    ご存知とは思いますが、写真師・小川は普段メガネをかけております。

    「写真師」として撮影業務にたずさわるということは「目」は命であります。
    とはいうものの、撮影をするという行為は目を酷使し、
    さらに撮影した画像を厳しくチェックするという行為でさらに酷使します。

    写真が銀塩からデジタルに移行しパソコンの画面を長時間見続ける
    という業を強いられることが多くなりました。

    そんなわけで今回は……

    PC(パソコン)対応のメガネを作る!!

    というテーマでメガネ屋さんへGO!
    続きを読む >>
    【2012.06.12 Tuesday 17:09】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    D200連写中の「Err」表示!
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      JUGEMテーマ:写真
       
      写真師・小川、恒例のザトウクジラ撮影を終えて、もう一週間、早い……
      先日UPしたクジラの写真、見ていただけたでしょうか?
      ↓↓↓
      Phto Libraly TamonのWorks(仕事と作品)に
      今年のザトウクジラの写真をアップしました
      ↓↓↓クリック!!
      「Humpback Whales 2011」

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      D200D300s

      で、今回はそのザトウクジラ撮影中に起こったカメラトラブルについて書きます。

      小川の撮影している船に同乗して参加された方はご存知ですが、
      一般的なWW(ホエールウォッチング)船に較べるとかなり過酷な状況で撮影します。

      天候・海況を問わず、毎日9時~5時で海に出ての12日間、
      加えて、状況より早朝やサンセットの撮影もあるので、
      そのときはプラス前後1時間のオプション。

      そんな毎日なので、使用する撮影機材も過酷な状況で酷使されます。
      乗船している間、常にカメラを使うわけではないのですが、
      いざ、クジラの様子が良くなると雨風問わず撮影!となります。

      「雨・風」どころか、船が海面を叩き、打ち上げる波しぶき(塩水ですよ〜)のなかでも撮影し、
      いざ、シャッターを切るときにはCH(高速連続撮影)でバシャバシャ撮ります。

      で、ついに……
      起こってしまいました……
      カメラトラブル!!!

      そのX−DAYは2月10日の夕方。
      激しくブリーチやペタンクルスラップを繰り返すクジラを前にしてのことです。

      飛び出しのパターンがつかみやすいクジラなので縦位置にカメラを構え、
      いざ撮影!!

      「カシャ、カシャ、カシャ、カシャ…カチン・・・・」
      え?

      「カチン…て?何?カチン…て?」

      しかも、ミラーが上がったまま、ファインダーは真っ黒!
      良く見ると、カメラ上部の表示パネルに「Err」の表示……これ、エラー?
      とりあえず、バッテリーを抜いて再起動。

      気を取り直し、次の撮影。
      クジラがブローをし、フルークアップ。
      「カシャ、カシャ、カシャ」OK、問題ない。

      さらにこのクジラ様、ご機嫌で再度全身を上げての大ブリーチ!

      「カシャ、カシャ、カシャ、カシャ…カチ・・・・」

      ファインダー真っ暗&エラー表示orz
      おいおい、またかよ〜(泣)
      (レリーズを反押しすると復帰することがわかりました)

      結局、その日は2回の画面一杯・縦位置ブリーチをファインダーに収めながらも撮影不能。
      さらに、トラブってパニくっている間にブリーチ数回、撮り逃してしまいました。
      たちの悪いことにその一連のカットはすべてメディアには記録されませんでした。

      その後も、各接点やレンズ、ボディーを点検・清掃しても原因不明。
      宿で激しく連射しても症状は再現されず…
      翌日、海で「ここぞ!」という時に限って「カチ!」ってなってしまいました。

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      全日程を終了し、ニコンのプロサービスに撮影機材を点検・清掃をお願いしつつ
      例の症状に関してのチェックをしてもらった。


      原因は……

      バッテリー(EN-EL3e、もちろん純正)
      の内部抵抗の上昇とのこと
      ENEL3e

      撮影に使用したカメラはNikonD200とD300s、
      いずれもEN-EL3eという充電式のリチウムイオンバッテリー。

      このバッテリーは古くなってくると、内部抵抗が高くなる(らしい)
      で、内部抵抗の高まったバッテリーを今回のように高速で連続撮影すると、
      急激に電圧が下がり「Err」となってしまう(らしい)

      「Err」の表示が出る原因としては、他にも各部電気信号の接点の不良や
      レンズ側のトラブルに起因するもの、シャッターユニットの不良などなど
      色々あるのだが、今回のような使用環境だと
      「バッテリーの内部抵抗によりもの」らしい

      ちなみに、この劣化による内部抵抗の上昇は
      カメラ側のMENU→セットアップメニュー→電池チェックで表示される
      「劣化度」の0〜4には反映されないので注意が必要だ!
      電池チェック

      内部抵抗に関しては「電池チェック」画面の劣化度には反映されません。

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      一応、原因はバッテリーの劣化による内部抵抗の上昇で
      高速連写による急激な電圧低下で、
      このような状況で使う場合はあまり古いバッテリーは使用を避ける…
      ということで対応する。

      ということ

      なのだ…が…

      こんな大事なときに一連の画像が最初から記録されないような重篤なトラブルで、
      しかも、メーカーとしては十分予想できるトラブルが…
      使用説明書に一行も記載されていない…ちゅうのは、いかがなものか?

      写真師・小川はちょっぴり憤慨してます。プンプン!


      【2011.02.23 Wednesday 10:06】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      あえてのD300s
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        今年に入って、クライアントの要望!?ニコン・プロサービスからのD200の戦力外通告!?を受けた写真師・小川、新機種導入を検討するはこびとなった。

        さて……どのカメラにしようか?

        今までのお付き合いからメーカーはNikonというのは、現状ではゆるぎない。

        で……どの機種にしようか?

        プロの使うお仕事カメラとして真っ先に誰もが思うのが↓↓↓

        D3s2
        Nikon D3s
        ニコンのフラッグシップのデジタル一眼レフとして君臨しているモデルだ。ニコンではデジタル一眼レフのフラッグシップとしてD1シリーズ、D2シリーズを経てD3となり、D3からは今まで撮像素子のサイズを24mm×16mmのDXフォーマットから、より面積の大きい36mm×24mmのFXフォーマットで発表した。
        D3の発売から2年を経た2009年11月27日、さらなる改良を加え、D3sを発表。

        ん〜、確かに高性能・高機能、この上ないスペックである。
        特に高感度での画質はすばらしい。D3sになってISO12800まで使えるというプロも中にはいる(この辺は仕事の内容や感覚で誤差はあるけどね)。
        コンティニアンスAFの食い付きもすばらしいらしい…

        けどね…

        このカメラ、

        重いのよ……デカいのよ……

        ボディの重さだけで1240 g。
        カメラの重さというのは、ボディだけではなく、それにレンズが加わる。
        DXよりも大きなFXフォーマットの撮像素子の隅々までシャープできれいな光を入れるとすると、それなりに大きなレンズになっちゃうワケ。
        たとえばAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDなんていう標準系のズームをくっつけると+900gで、2140g、2kgを超えてしまうのだ。
        ついでにカメラバッグにワイド系のAF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDと望遠系のAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8Gを入れると両方で2470g……
        なんてやって行くと、どんどん機材が重くなる。
        「仕事の機材なんだから、重いだのなんだの言うな…」って言う人もいるけど、実際問題、写真師・小川のお仕事みたくカメラバックを肩から提げて、ビーチをウロウロ、リゾートをウロウロすることを考えると、あまりにも目障りだし、フットワークも鈍るってもんだ。

        加えて…

        このカメラ……

        高いのよ。

        プロの仕事道具で値段が高いだのって、おかしな話だと思う人もいると思うが、逆に「プロだからこそ、コストも考える」ものなのだ。その辺は過去にも、この徒然に書いたけど(趣味や道楽ではないので…2007.5.24後半)たった3年そこそこで現役引退を迫られるデジカメの世界…機材投資分を3年でペイし、さらに利益を追求することを考えると…そこまでの投資に見合ったスペックなのだろうか?きっと次の世代のカメラのラインナップと金額でその答えが出るであろう。

        わかりやすく言うと、次の世代の新しいカメラはもっとお手ごろ価格で今のフラッグシップのモデルよりも高性能なカメラになっちゃっているかもしれない。

        「とりあえず、今、いちばん良いカメラをくれ〜」という趣味一本の人やバブリィ〜なフォトグラファーで筋骨隆々の人にお勧めですよ(笑)


        D3x
        D3x

        有効画素数を1210万画素から2450万画素に高めた「D3x」というモデルがD3sが出る前の2008年12月に発売されているが、現状のお仕事を考えるとオーバースペックであり、無駄な投資になる。というのは、現状の印刷レベルでは2450万画素でも、1210万画素でも網点がのほうが荒くて表現しきれないことが多いからだ※。今後、高精細印刷技術が普及したら必要になるかも…(笑)
        ※写真師・小川が主に手掛けるお仕事の場合です。現状でもそれだけのスペックが必要な媒体もあります。


        だったらD700は?
        D700

        これもまた良いカメラです。
        ニコン初のFXフォーマットのD3を引き継いだ中堅機!?
        このカメラ、ニコンがD3というFXフォーマットで販売しニコンユーザーが「D3って、スゲー!フルだぜぇ〜」って言った約半年後に発売されました。

        しかもお値段はおよそ半額!

        ね、だから言ったでしょ。「カメラはもっとお手ごろ価格で今のフラッグシップのモデルよりも高性能なカメラになっちゃっているかもしれない。」って。
        ま、撮像素子の大きさが同等でも、その他もろもろで違いがあるので、さらに高性能とは言えなのだが、ニコンのユーザーの多くがフルサイズのFXフォーマットを待ち焦がれ、D3で実現し、その大看板であるFXフォーマット搭載で、たったの半年後に約半額のお手ごろ価格で買えちゃうのでインパクトはありました。

        写真師・小川的には、それらの魅力に加えボディのコンパクトさ(D3シリーズに較べてね)やめったに使わないけど、いざと言うとき(クリップオンが無いとき)に助けてくれるポップアップのストロボあたりが、お手軽便利で魅力を感じた。

        しか〜し

        とっても気に入らないことが1つ!!

        それは、「ファインダー」

        ファインダーの視野率が100パーセントじゃあないのよ(泣)95パーセント。

        これはお仕事をする上で、かなり大事!
        写真師・小川がビーチやリゾートといったフィールドで撮影する場合、どうしても「ここは写しこみたくない…」という部分があるワケ。それは余計な人工物や人物だったりするのだが、それをファインダー内で構図を整えつつ整理(排除)するのだが、100パーセントの視野率であればそれらをギリギリの線で整理できるが、それ以下のファインダーだと余裕をもって整理するか、見当で調整することになる。もし、これが検討悪く写りこんでしまうと、どうにもみっともない写真になり、ともすると、「小川って、フレーミング甘いんじゃない?余計なもの写ってるし…」なんて評価されかねないのだ。

        それまで使っていたD200もファインダーの視野率は95パーセントで全視野をカバーしていたわけではないのだが、D700と同時期に発売されているD300が視野率100パーセントであることを考えると、撮像素子のサイズの違いはあるものの、なんとなくD300sのほうが光が当って見えてしまう。
        「D300sに一票!」てな具合に…

        カメラレビューなどの記事によると100パーセントであるか否かについて「気持ちの問題…」なんて書いてあるのをみかけるが、写真師・小川のお仕事の場合、その部分、とぉ〜〜ても大事!!なのです。


        それでもって、D300s に……

        D300sa

        そんじゃあ、写真師・小川にとってD300sだと、何がメリットで何がデメリットなのか……

        次回、また時間のあるときに(覚えてれば)書きます。



        ではでは
        【2010.04.30 Friday 01:38】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        D300sへのきっかけ
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          こんにちは。
          「写真師徒然」昨日復活宣言をして翌日の更新!
          いきなりのハイペース!
          あまり飛ばしすぎると長続きしないようなきがするが、
          本日、東京地方の天候は雨、屋外での撮影がいきなりキャンセルになったので、更新します。

          D200を使ってました。

          今回のD300s導入前の写真師・小川のカメラは同じくNikonのD200というデジカメを2007年5月から使っていました。2年8ヶ月、総ショット数73799ショット(2010年4月28日現在)
          D200
          このカメラを導入したころは、写真師・小川のお仕事も「銀塩半分、デジタル半分」という内容で、とりあえずクライアントのニーズにこたえるべく1台として小川のカメラバックに住み着きました(笑)。

          ↓Nikon D200の導入のいきさつはこちら↓
          「気がつくと、デジタルなお仕事が増えて……」(2007年5月3日)


          とっても良いカメラでした。


          これからは、サブカメラとして新入りのD300sの仕事っぷりをカメラバックの中から見ることに……そして、万が一の時は、頼もしい助っ人として活躍してもらいましょう。


          【Nikon D200のここがお気に入り】

          雑誌中心のお仕事での必要にして十分な画素数10.2メガピクセル。

          ビーチや船上での撮影が多い写真師には嬉しい、きわめて高い防滴・防塵性を実現したシーリング、頼りがいのあるマグネシウム合金のボディ。

          それ以前よりも増した11点フォーカスエリアと精度をより高めたのAFシステム(マルチCAM1000オートフォーカスモジュール。

          (当時としては)高解像度、高視野角の2.5インチ液晶モニター……などなど


          それ以外にも……
          D2xの画像処理技術を受け継ぎ、D200用に最適化されたNikon独自の画像処理システム。早すぎて体感的にわからない起動時間0.15秒。フォーカスエリアから一瞬、外れても追従してくれるAFロックオン機能。お仕事カメラでお馴染みの1/8000秒の高速シャッタースピード、1/250秒の高速シンクロ。小川のライフワーク以外では十分な5コマ/秒の連写性能。いつも無意識にお世話になっている「1005分割RGBセンサー」を使用し、さらに進化した「3D-RGBマルチパターン測光」。銀塩から慣れ親しんだISO100からのISO感度設定。なんだか、困っちゃうぐらい色々カスタマイズできる47項目におよぶカスタムメニューとそれを補佐する4種類の切り替えメニュー。


          と写真師・小川のお仕事に大活躍してくれました。
          ありがとう。
          総ショット数73299ショット(20104月28日現在)


          2010年1月X日 戦力外通告!?

           2010年1月、D200導入から2年と数ヶ月。特に大きな問題やトラブルもなくD200を使い続けてきた。その間、Nikonのデジタル一眼レフもフラッグシップの一桁モデルはD2シリーズ→D3→D3X→D3sを発表。中堅機は小川がD200を使い始めた同年にD300を発表、FXフォーマットのD700が加わりD300もD300sに進化した。そのほかもD60、D90、D5000、D3000どんどん新世代の製品がラインナップされてきた。そんな中、写真師・小川もお仕事上。NikonのD3やD300に触れる機会が何度かあった。確かに自分のD200と比較して最新・上位機種の性能の高さを感じることがあるが、普段の仕事の内容から不便や問題を感じることはなかった。

          つもりだった……

          ところが…

          小川が納品した写真データについて、クライアントから疑問符が投げかけられた。そのクライアントのお仕事は雑誌などの印刷媒体ではなく、プリントで仕上げるお仕事なので、普通、印刷では網点(印刷のツブツブ)に隠れてしまうような部分でも繊細かつシビアに表現される媒体である。そこが、楽しくもあり、難しくもあり、やりがいのあるお仕事なのだ。

          そのクライアントいわく、他のフォトグラファーの作品に比べ小川の納品したものは「ノイズ」が多く使いにくいという指摘だった。確かにD200において、高感度のときに現れる「高感度ノイズ」気にはなっていた。加えて、時折、一定の条件で発生する「偽色」も気になっていたのだが小川的には「そんなもん」として目をつぶっていたし、当初は写真を使う側も「そんなもん」として扱ってきていた。

          しかし、時を経た現在、各カメラメーカーの一眼レフのラインナップは世代交代を繰り返し、「そんなもん」だった部分が大きく改良、進歩してきたのだ。まわりがクリアしている画質の問題で「そんなもん」という暗示を自分にかけていても仕方がないのだ……というわけで、クライアントのご指摘がある以上、何らかの対策を講じるべく、まずは、自分のD200の故障や調整不良を疑ってニコンのプロサービスに訪れた。

          ニコン プロサービスの診断によると、「本機はまったくの異常なし。指摘の症状は見られない。」とのこと。それに加え、本機と現状ラインナップとの性能差のご指摘を受けた。
          言葉は丁寧だったが、平たく言うと「アンタのカメラは古い機種だから、故障じゃあないけど、この程度の性能ですよ。」という内容だった。

          たった3年程度で、メーカーから正式に戦力外の通告を受けてしまいました。


          わかっちゃいるけど、3年で使えないとは……

          ホント、デジカメの製品のサイクルって短いですね……

          ↓そういえば、過去にもこんな愚痴を書いたような↓
          「趣味や道楽ではないので……」 2007年5月24日の後半
          【2010.04.28 Wednesday 09:52】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          D300s 導入です。
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            たいへん長らくご無沙汰しております。

            写真師・小川です。

            この「写真師徒然」たくさんのアクセスがあるにもかかわらず、
            写真師・小川、更新をご無沙汰してしまいました…反省orz

            陽気もだいぶ暖かになり、寒い時期隠れていた虫たちもちらほら…
            公園の花壇をよ〜く見ると、アリンコもちらほら…

            というわけで、写真師・小川のブログも再開いたします。

            「お前は虫かぁ〜!」っていうツッコミ、入れたいでしょ?
            まぁ「アリンコ級」の脳みそですから〜写真師は…


            で、ですね…

            何のお話からしようかなぁ〜
            なんて思ったのですが、
            前回の最終更新が2月のザトウクジラ撮影のモブログだったので、そのときのカメラのお話。

            写真師・小川、これまで陸撮かめらはNIKON D200を使用していたのですが、
            2010年のザトウクジラ撮影より新機種導入いたしました。

            D300sボディ

            NIKON D300s

            え?
            プロの人って。D3とかじゃないの?
            とか
            FXフォーマットのD700のほうが良いじゃん!
            とか
            なんでAPS-cのD300sなの?

            というお声が……

            ちらほら…

            でも!

            写真師・小川は…

            あえてのD300sなのである!

            くわしくは、またの機会に…

            ではでは。
            【2010.04.27 Tuesday 11:25】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            写真師・小川の愛車
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              今日、小川のクルマが車検整備から帰ってきました。

              W1243

              小川のクルマはメルセデス・ベンツのE320(W124092)ステーションワゴン。
              平成6年の登録で、15年落ちの古いクルマですが、とても気に入っています。
              「ベンツだから」ではなく、『道具』として小川の性に合っているので…。

              普通、15年も使えばたいていのクルマはくたびれて、どこか軋んだり、変な音が出たり、乗り味が甘くなったりと古臭さが出るのですが、コイツはそんなことは全く無く、「消耗品さえ交換すれば新車の乗り味」って感じが素晴らしい。

              モノの本によると、このW124という形式のメルセデス、バブル期のいい時代に開発されたクルマで、コストがどうのとか、生産性がどうのとかはまったく関係なく、「最善か無か…」というキーワードのもとに本当に良い物を作ろうとメルセデスが努力していた頃のモデルで、ある意味、完成されたクルマと証されているらしい。
              (その後、トヨタのセルシオに押されたメルセデスは、生産性やコスト意識に目覚めたとか……)

              とにかく、当時の妥協の無い頑強な骨格をそなえたW124なので、消耗部品の交換と常識的なメンテナンスさえしていれば、当時の性能と乗り味をユーザーに提供してくれるクルマなのです。

              お話しは変わって…カメラという『道具』のお話し。

              カメラもクルマと同じく、機械であり、道具です。
              やはり、小川の性に合う道具として…消耗部品の交換をして、「きちんとオーバーホールをすれば永く使い続けられる。」というのが小川の信念としての理想なのだが、銀塩からデジタルへと写真が変化し、デジタルカメラの技術が日進月歩で、どんどん新しい技術が導入されている昨今では、そんな理想の道具に行き着かないのが現状である。
              ともすると、古いカメラをわざわざ修理して、後生大事に使っていたりすると、鼻で笑われてしまうのがオチだ。

              今、エコロジーとか資源保護という言葉が持てはやされるが、新しいモデルが出るたびに買い換えるのと、同じモデルをいつまでも使い続けるのとでは、どちらがエコロジーで、どちらが資源保護になるのだろうか?

              そのあたりに、世の中の本音と建前を感じっちゃたりするのだが…
              (まぁ、それだけデジタルカメラを取り巻く技術ちゅうのは、まだまだ未成熟なんですかね…『道具』として…)

              お話しは元に戻って…小川のクルマのお話し。

              写真師・小川の愛車とするW124。確かに完成度が高く、古いクルマであるにも関わらず、自動車評論家からの称賛は高い。で、確かに消耗部品をキチンと交換してメンテナンスすれば、末永く付き合える『道具』である。

              しか〜し!

              最近、その交換するべき部品が多くなってきてタイヘン(汗)
              部品、一個一個の価格は、驚くような値段ではないのだが、それがいくつもいくつも…となると、地球のエコロジーとか資源保護なんかよりも、自分のお財布の中身の資源が枯渇して、エコでなくなってくる(笑)

              今回の車検整備に加えて、見積りがなんと! 54万円!う〜ん、シビレルねぇ

              金額だけではなんなので、その整備内容は…
              ブレーキオイル交換
              クーラント交換・漏れ点検
              クーラント濃度調整
              パワーステアリングオイル点検
              ATF点検
              ATセレクターレバーのブッシュ交換
              タイロッドの脱着・交換
              フロントホイールのトーイン調整
              フロントホイールハブの脱着・シーリング、ベアリング交換
              Vベルトテンショナー脱着・交換
              ベルトテンショナーのショックアブソーバー交換
              Vベルト交換
              バッテリー交換
              ミッション、エンジンマウント交換
              メインハーネス交換

              とまあ、こんな具合です。
              これだけ手を入れて、この価格…
              きっとお手頃なのでしょうが、やはりシビレル。
              なので、主治医の先生…いやいや、メカニックの方に優先順位を決めてもらい、徐々に手を加える作戦となりました。

              W1242

              W124にちなんでナンバーも「124」です(恥)


              良い物と末永く付き合うには、
              それなりの忍耐と大勢の福沢諭吉さんが必要なんですね(泣)
              【2009.04.30 Thursday 10:25】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
              ゼクセル「スクビーノ」って?
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                日産フィーノに次ぐ国産リブリーザー「スクビーノ」!? 
                 以前、この写真師徒然の「リブリーザー デビュー♪」のなかで、小川のリブリーザの初体験としてゼクセルという会社の「スクビーノ」について触れた。1996年に東京日産が大々的に発表したリブリーザ「フィーノ」については、チョッと年季のいったダイバーなら記憶にあると思われるが、この「スクビーノ」という器材はほとんど知られていないのではないだろうか?

                 正直、小川自身も当時、リブリーザーへの興味はほとんど無く、日産フィーノの発表はセンセーショナル、かつインパクトのあるものであったが、それも自動車関連企業がダイビング業界に参入して、派手なプロモーション展開をしているイメージが大半で、おまけの知識として、そのダイビング器材がリブリーザー(半閉鎖式呼吸器/セミクローズドサーキット)で、軽量・コンパクトかつ排気の泡が少ない異質のダイビング器材…程度の認識しかなかった。それまでオープンサーキット(従来のスクーバ)に馴染んできている自分らには、まさに「異質」なモノで、今後のダイビング器材として浸透するかどうかは、はなはだ疑問に思えた。
                 そんな中、沖縄での撮影の折、ゼクセルという会社(こちらも自動車関連企業です)が作ったリブリーザーのプロトタイプをカメラマンというユーザーの立場から使用感や感想を聞きたいということになり、体験的(実験?)に潜る機会に恵まれた。そのチャンスは本当に取材の合間の1ダイブだけで、しかもリブリーザーの知識も興味も乏しい状況での試用だったので、残念なことに今ではほとんど記憶に残っていない状況だ。

                小川の記憶に残っているイメージは…
                嫌なこと、辛いことは忘れてしまう写真師・小川の性格上、この時の体験は消去すべき経験だったため、今では断片的にしか記憶していない。その記憶の断片とは…

                以前からカーエアコンの企業として知っていた「ゼクセル」が開発した(している?)半閉鎖式の潜水器であるということ。

                日産のフィーノのように軽量・コンパクト!!自分が試用してのは、「赤くて、コンパクトなヤツ」だったような…、で、背負った時にあまりの軽さに感動したような…

                システム内が浸水すると、何かよろしくない事!?になるので、システム内にセットしてある「角砂糖」が水分で溶けることでなにやら保護回路的作動により安全な運用が可能になったのがスゴイ…と担当者が言っていたような…。

                潜ってみたところ、器材が軽く、ひじょうに動きやすい!しかも排気が少ないことで、被写体のサカナにアプローチするのに有利で撮影に向いている。


                反面、潮の流れのあるハードなダイビングスポットだったせいだろうか?とても息苦しく、正直、不安というかおっかない。しかもダイビング後半は、もの凄い頭痛(吐き気がするくらい)でダイビングの後もその日、1日激痛に苦しんだ。

                結果、小川が担当者宛に提出したレポートは「のんびりしたレジャーダイビングなら使えるかもしれないが、ハードなダイビングや撮影には不向き。改良の余地あり……」みたいな内容で報告。
                加えて口頭で「これじゃぁ、使えないよ…すんげぇ頭痛いし…」見たいな事を言ったような…

                (だって、ダイビングは自然相手のレジャー。のんびり水中散歩のつもりが、突如スポーツになることもあるのがダイビング。なのに、肝心なときに激しい頭痛を抱えて泳ぐなんて危険だよね)
                というわけで、後半の2つの理由により記憶の大半は小川の頭より消去されてしまいました(笑)。
                思えば、その時試用した器材そのものは「スクビーノ」そのものかどうかも怪しいです。もちろんゼクセル製なのは確かですが…

                超レア! 「スクビーノ」のカタログを入手!
                沖縄での試用の後、その製品が商品化されたかどうか写真師・小川はその後を知らないまま今に至った。ところが、某ネットオークション上でゼクセルのリブリーザー「スクビーノ」のカタログが出品されているのを発見!すかさず落札・入手をした。

                今回はそのカタログを紹介。今後、小川の記憶と照合しつつ検証をしてみようかと……(え?そんなのどうでも良い!てか)


                スクビーノ表紙

                まずは表紙(画像クリックで大きく表示できます)

                スクビーノ中1スクビーノ中2

                中ページ、見開きです。

                スクビーノ裏表紙

                裏表紙です。

                【警告】本ブログ内に記載されている潜水器材、潜水方法、撮影方法の記述は写真師・小川保の体験や経験を自分個人のレポートとして記録したものです。あくまでも自分用のレポートとしての記録であり、取扱説明を目的とした一般向けのマニュアルではありません。よって本記述事項を活用して起こった損害や障害に関して当方では一切の責任を負いません。
                【2009.04.27 Monday 17:51】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                リブリーザー デビュー♪ その3
                0
                  小笠原・父島でトレーニング
                  SCRリブリーザー、ドレーガー・ドルフィンのトレーニングを受けることに決めた写真師・小川。
                  トレーニングでお世話になったのが、小笠原・父島の「ペンション&ダイビングサービスフィッシュアイ」
                  オーナーの笠井信利さんは以前、都内の水中撮影機材を取り扱うお店にいたこともあり、ムービー、スチルを問わず水中撮影の知識が豊富なので、写真師・小川の小笠原でのプライベート撮影は決まって《フィッシュアイ》を利用している。加えて、この《フィッシュアイ》というお店、テクニカルダイビングの指導団体TDIのアドバンスドトライミックス&アドバンスドガスブレンダーのインストラクターが常駐しているので、写真派ダイバーはもとより、テクニカル系ダイバーにも十分対応できるお店だ。さらに、小笠原・父島というフィールドを抱えているのも魅力。かくして、小笠原の笠井信利さんが写真師・小川のリブリーザー師匠となりました(笑)
                  笠井さん←CCRインスピレーション中の笠井信利さん
                  (これじゃあ、顔わからないっすね、汗)


                  ナイトロックスは必須宇条件
                  ナイトロックスタンク
                  ナイトロックスを使うSCRドルフィンの講習を受けるためには、ナイトロックスコースを修了していることが条件。写真師・小川は既に受講・認定済みなので、問題なし。しかし、日ごろ何とな〜くナイトロックス対応のダイコンに何とな〜く%をセットして使っているので、これを機に一応の復習をしておきました。

                  【用語の復習…】
                  MOD…最大行動水深(Maximum Operating Depth)
                  EAD…空気相当震度(Equivalent Air Depth)
                  酸素中毒…CNS酸素中毒症(Central Nervous System)と肺酸素中毒症の二種類があり、CNS酸素中毒症は高分圧の酸素を吸入する事により急激に起こる。CNS酸素中毒症の症状として痙攣、視覚障害、多幸症、耳鳴り、吐き気、過敏、めまいが上げられる。肺酸素中毒症は長時間に及ぶ高濃度酸素吸入により、おもに肺に影響する症状。肺活量が減少し浅い呼吸、灼熱感、乾いた咳などがある。

                  などなど…う〜ん、忘れかけている用語もチラホラ、復習、復習。

                  1、学科講習
                  1、学科講習
                  「学科講習」。TDIのマニュアルでは、リブリーザーとは何か?に始まり、歴史、半閉鎖式リブリーザー、呼吸生理、ガスの消費と減圧、ダイビング計画、緊急手段と問題解決、メンテナンスと盛りだくさん。興味のあることなのでマニュアルを読むのも楽しい……と思いきや、このTDIのマニュアル、英文のマニュアルから和訳したものらしいのだが、いささか日本語が難解で頭の堅い小川が理解するには若干の時間を要する代物。
                  テキストが難解!?
                  でも、それを一つずつ読解するのも楽しみのひとつ…かな(笑)

                  2、器材組立
                  組立
                  講習の中心は器材の組立、操作、メンテナンスを熟知すること。とはいっても組立は意外と簡単。何度も繰り返して慣れてしまおう!
                  組立2←同じような部品でも、吸気側と排気側で間違えないように色分けされている。
                  ラングデマンドバルブ←ドルフィンのラングデマンドバルブ。使用するナイトロックスの濃度に合わせて、中圧ホースを接続するポートを選択する。それぞれのポートには、対応するナイトロックスに合った流量を放出するためのオルフィスが内蔵されている。

                  3、海洋実習
                  海洋実習

                  学科講習、器材の組立をマスターして、いざ、海へ…
                  小川、いきなり写真機持っちゃっていますが…良いんです(笑)要は「いかに慣れるか」が重要。
                  海洋実習では、器材の使い方のほかに、緊急時の対処法を習得する。
                  肺のトリミングでの浮力コントロールが効かないので、中性浮力のとりかたにちょっとコツが必要だ。

                  中性浮力

                  オープンサーキットで慣れていると、「浮き気味の時は息を吐いて…沈み気味の時は息を吸い気味にして…」という肺のトリミングでの浮力調整が身についていて、無意識にコントロールできるようになっています。
                  が、このテクニック、リブリーザーでは全く通用しません。
                  なぜかというと……浮き気味だからといって、いくら息を吐いても、その空気はシステム内のバッグへ移動するだけ…、沈むからといって、いくら吸って肺を膨らめても、その空気の元はシステム内のバックから移動しているだけで、浮力は一向に変わりません。
                  リブリーザーではインフレーターの給排気でキッチリ中性浮力がとれないと撮影どころじゃあないのだ。

                  海洋実習の一本目では、斜面に張ったロープに従い、中性浮力をコントロールしながら往復する練習をする。
                  深度が深くなるにしたがってインフレータに給気し、逆に深度が浅くなるときは鼻から排気することでシステム内の余分な気体を排出してコントロールする。
                  カラダはインフレータ操作時時も含め、常に中性浮力で水平状態!
                  水底に手や足が触れたらアウト!!

                  流量チェック

                  吐いた息から二酸化炭素を吸着し、酸素を加えて再び吸気するリブリーザーでは、バルブが空いていなくても呼吸ができてしまう。ただし、そこで吸えるのは二酸化炭素が除去されているが、酸素が極端に少ない空気になってしまう。
                  システム内の酸素分圧を計測するような電子機器をもたないシンプルなドレーガードルフィンでは、ダイビング中にゲージを見ながら、腰にあるタンクバルブを開閉してフローやバルブの開放を確認する。

                  ベイルアウト

                  「システムの正しい運用に疑いがあるとか、トラブルがあった場合は、ベイルアウトに切り替えて浮上の手順!」というのが、ドレーガードルフィンの緊急手順。
                  方法は簡単。ベイルアウトのレギュレーターを確認し、ドルフィンのマウスピースのシャッターを閉じ、ドルフィンからベイルアウトのレギュレーターに咥えなおすだけ。
                  平時は簡単だけど、緊急のときでも冷静に対処できるように何度も何度も繰り返し練習。

                  4、ペーパーテスト → 5、認定
                  テスト
                  最後にペーパーテストが行われる。内容はすべてマニュアルの中から出題されるが、選択式ではなく、記入式の問題なので、内容の理解度が試される。
                  認定
                  すべてのカリキュラムが終了し、ペーパテストをパスすると認定となり、数日後にTDIから認定証とCカードが届けられる。

                  ん?

                  何か、変?(写真をクリックすると、大きな画像になります)

                  miss

                  がぁぁぁぁ! 「REBREATHER DIVER RAY」?
                  RAYって、RAYって…

                  レイって?ドルフィンじゃないの?TDIさん
                  おれっち、ずぅ〜っとドレーガーのドルフィンでお稽古したのに…(泣)

                  Cカードは……
                  Cカード

                  おおお!「REBREATHER DIVER DOLPHIN」になってるじゃない(笑)
                  TDIさんの洒落ってことで…ビックリしました(汗)

                  というわけで、リブリーザー デビュー♪となりました
                  ポートレート

                  手にしているカメラはNautilus NEO EOS40D(テール)

                  フィッシュアイテック

                  小笠原・父島 「ペンション&ダイビングサービス フィッシュアイ」の笠井信利さん、たいへん世話になりました。フィッシュアイのサイトはこちら

                  TDIバナー

                  今回、写真師・小川はTDI JAPANのカリキュラムによってSCRドルフィンの認定を受けました。TDI JAPANのサイトはこちら

                  テール

                  マリンフォト2008年6月号・特集「写真師・小川がチャレンジ リブリーザーで被写体に肉薄!!」の作例写真用に撮影機材を提供してくださったダイブショップ・テールのサイトはこちら

                  ご協力してくださった皆さん、有難うございました。

                  【警告】本ブログ内に記載されている潜水方法、撮影方法の記述は写真師・小川保の体験や経験をレポートしたものです。あくまでもレポートとしての発表であり、取扱説明を目的としたマニュアルではありません。よって本記述事項を活用して起こった損害や障害に関して当方では一切の責任を負いません。
                  【2009.03.26 Thursday 16:25】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  リブリーザー デビュー♪ その2
                  0
                    引き続き、リブリーザーデビュー♪のお話しです。
                    久々の更新と思いきや、連日の更新…
                    写真師・小川って、そんな男なんです
                    「熱しやすく、冷めやすい…」(笑)


                    リブリーザーといっても…
                    呼吸排気から二酸化炭素を除去し、代謝で少なくなった酸素を加え、再び呼吸する「再循環式呼吸装置」を「リブリーザー」と呼ぶが、リブリーザーを大きく分けると、SCR(Semi Closed Rebreather)とCCR(Closed Circuit Rebreather)の二つに分けることができる。

                    SCRとCCRでは、何が違うのだろうか?ダイバーが呼吸することによって排出された二酸化炭素をスクラバーキャニスターによって吸着するのは、どちらも同じだが、代謝によって減少した酸素を補う方法が違ってくるのだ。

                    CCR(Closed Circuit Rebreather)は…
                    酸素分圧センサーによってシステム内の酸素の量を計測し、不足している分
                    を電気弁で純酸素のタンクから送り込む方式になっている。酸素分圧を計測して不足しているだけの酸素を供給するので、最も効率がよく排気が出ない。
                    センサーと弁←CCR(インスピレーション)の酸素分圧センサーと電気弁。三つある白いカプセル状のものが酸素分圧センサー、銀色のものが電気弁。

                    SCR(Semi Closed Rebreather)は…
                    二酸化炭素を除去するまでの方法は同じだが、代謝によって消費された分の酸素の供給を酸素分圧のセンサーや電気弁を使わず、空気よりも酸素濃度の高いEAN(Enriched Air Nitrox)のタンクから、常時、一定量をシステム内に放出して補う方法。システムに供給されるEANの酸素の量と代謝によって消費する酸素の量との差の分、EANに含まれる窒素の分が余剰ガスとして水中に若干量、放出される。
                    ←SCR(ドルフィン)のセカンドステージ。青いバンドの部分に一定流量を保つオルフィスが内蔵され、常に一定流量の呼吸ガスが供給される。

                    というわけで、「リブリーザーを始めよう!」といっても、CCRかSCRかで内部の構造はまったく異なり、さらに指導団体の認定も機種ごとになっている。つまり、リブリーザーのトレーニングを受けるにあたり、自分がどの機種を使いたいのかを明確に決める必要があるのだ。


                    小川のリブリーザーはドレーガ社ドルフィンに…
                    これに決めました←ドレーガー社製SCRドルフィンを手にCCRインスピレーションをならべて、パチリ!並べると、けっこう大きさが違います。

                    リブリーザーのトレーニングを受けるには、自分がどの機種を使うかを決めなくてはならない。
                    でもって、写真師・小川はドレーガー社のドルフィンというSCRでトレーニングを受けることにした。
                    ドレーガー(ドレーゲルという表記もあります)という会社はドイツの医療機器や呼吸関連機器を製造するハイテク企業で化学防護服やガス検知器、医療の分野では人工呼吸器や麻酔装置なんかを作っている会社だ。水中での呼吸装置であるリブリーザーも関連性のある機器なのでお手の物…かな。
                    CCRのインスピレーションも選択肢として、無いわけでもなかったが、リブリーザーを「目的」として使うのではなく、撮影のための「手段」として使うためには…

                    1、なるべくシンプルでトラブルの要素が少ないこと。
                    2、撮影時の機動力、現場への移動のため、なるべくコンパクトなもの。
                    3、供給ガスやタンクのサイズなど撮影現場で汎用性の高いもの。
                    などの理由で、今回は見送り(今後の展開は・・・笑)にしました。

                    1、なるべくシンプルでトラブルの要素が少ないこと。
                    撮影のお仕事でロケに出る場合、撮影機材のメンテナンスは必須となり、加えてリブリーザ機器のメンテナンスが必要となると、なるべくシンプルで使いやすいモノにとどめたい。ガス供給タンクから物理的なフローバルブによってシステム内にガスを供給するSCRドルフィンは、ひじょうにシンプルでトラブルの要素は、電子制御によるCCRなどに比べると格段に少なく、高価なわりに寿命の短い酸素分センサーのような交換消耗部品のようなものも無いので維持管理もしやすい。

                    2、撮影時の機動力、現場への移動のためなるべくコンパクトなもの。
                    水中での撮影は、常に静的な撮影とは限らず、泳ぎながらの撮影が要求される場面もある。遊泳時に抵抗となる潜水器材はなるべくコンパクトなものが望ましい。インスピレーションの陸上重量24キロ(エボリューション)に対し、ドルフィン15キロという差は大きく、航空機での移動なども考慮するとドルフィンのほうに軍配が上がる。

                    3、供給ガスやタンクのサイズなど撮影現場で汎用性の高いもの。
                    EAN(Enriched Air Nitrox)は、海外・国内のダイビングエリアで普及しており、今までの撮影でも、たびたび使ってきた。ドレーガー・ドルフィンはEAN32、40、50、60が使用でき、特にEAN32は一般的なナイトロックスとして最も普及しているので、入手が容易。逆に純酸素となると…あまり一般のダイビングサービスで供給されるかどうか疑問がある。さらにそれらに使用するタンクのサイズもカバーに内蔵するインスピレーションはサイズが限られるが、ドルフィンは外部に普通のBCDと同じようなバンドで固定するので、あらゆるサイズのタンクが固定できる。
                    インスピレーション内部ドルフィンタンク←左がCCRインスピレーション、右がSCRドルフィン

                    などなどの理由で、写真師・小川はドレーガー社のSCRドルフィンにしました。もちろんCCRの機器が優れている部分も多いのですが、それを「目的」として使うか「手段」として使うかという部分で…、そしてその手段として想定される状況を考慮してこの答えを出しました。
                    例えるなら、走りを追求し、整えられた環境で万全のサポート体制のある状況下で走る高性能なレーシングカーを選ぶか、あらうる環境のなかでの耐久性や汎用性を追求し、移動の手段としての一般車を選ぶか…ということでしょうか(笑)


                    ではでは……
                    明日からテレビの収録で沖縄に行きます。
                    撮影は…リブリーザーで、「リブってきま〜す♪」(笑)


                    【警告】本ブログ内に記載されている潜水方法、撮影方法の記述は写真師・小川保の体験や経験をレポートしたものです。あくまでもレポートとしての発表であり、取扱説明を目的としたマニュアルではありません。よって本記述事項を活用して起こった損害や障害に関して当方では一切の責任を負いません。
                    【2009.03.15 Sunday 06:51】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | - | - | - |
                    リブリーザー デビュー♪
                    0
                      ひさびさの更新です。
                      ひさびさなので、何を書こうかと…
                      ネタは色々ありまして。
                      「この時期の小川はヤッパリ、ザトウクジラでしょ」
                      とか、
                      「お仕事の話とか撮影日記が見たい…」
                      とか、
                      「写真家協会の講演会の様子は…」
                      とか、
                      「趣味のお相撲観戦は…」
                      とかとかのリクエストがありますが、今回は…

                      「リブリーザー、デビュー♪」
                      のおはなし
                      ドルフィンこんな感じドルフィン後姿

                      ザトウクジラのシーズンだし、そろそろ大相撲・大阪場所が始まるけど、今回はリブリーザーのお話です。


                      お話を進める前に…
                      「リブリーザーって何なの?」って人もいると思うので、まずはその辺から。
                      リブリーザーっていうのは、ダイビング器材の一種で、簡単に言うと自分が呼吸で吐いた息から二酸化炭素を取り除き、体内に取り込んで少なくなった酸素を添加して再度呼吸できるようにして循環させるダイビング器材のこと。
                      普通のスクーバダイビングの器材のように一呼吸ごとにブクブクと海中に排気しないで、吐いた息をシステム内で循環させ、不足している分だけ酸素を補うので、効率がよく、泡が出ないというメリットがある…というのが、リブリーザーというダイビングのお道具。

                      初めての出会い…
                      1996年…東京日産が純国産レジャー向けリブリーザーとして「グランブルー・フィーノ」を発売した頃、螢璽セルが研究・開発を進めるリブリーザ「スクビーノ」というのがありました(超〜マイナーですが…)。当時、蠖綯翅し船札鵐拭次撮影課カメラマンだった写真師・小川は沖縄ロケの合間にこの「スクビーノ」なるリブリーザのプロトタイプを試用し、カメラマンの立場から、その使用感などの意見を求められる機会があった。
                      当時の写真師・小川には、リブリーザーの知識はほとんど無く、日産が華々しく発表した泡の出ないダイビング器材「グランブルー・フィーノ」のイメージが強く頭に焼き付いていた。
                      で、使ってみました。
                      すると……
                      すっげー!静か!!
                      今まで聞き慣れていた「シュー、ゴボゴボゴボ」がまったくしない世界。
                      音もしなければ、泡も出ないので、神経質な被写体でも無理なく寄れる!
                      で、しばらく潜り続けていると…
                      ん?
                      何か頭が痛い…かな?
                      お!
                      頭が痛いぞ!
                      むむむ!!
                      すっげー頭が痛い!!痛ててて!!!
                      というワケで、小川の初リブリーザダイビングは終わりました。
                      ダイビング後の担当者へのご意見も正直に「排気のない器材なので、撮影にひじょうに有効。だけど、こんなに頭が痛くなる器材じゃあ、お仕事には使えないよぉ〜」っとご報告しました。
                      今にして思えば、潮の早いダイビングスポットで運動量が多かったせいか、スクラバーキャニスターの容量や効率が悪かったためか分からんが、明らかに「ハイポカプニア(二酸化炭素過剰症)」な状態でした(笑)

                      体験リブリーザー、再び…
                      スクビーノの苦い経験から10年近くを経た2005年、マリンダイビングの取材で以前からお世話になっていた小笠原・父島のダイビングサービス「フィッシュアイ」にプライベートの撮影として訪れた。そのときに目にしたのが、ドレーガー社のドルフィン。
                      聞けば、オーナーの笠井さんは、日ごろのスクーバダイビングでは飽き足らず、テクニカルダイビングの分野に秀でたダイビングサービスを目指し、その一環でリブリーザーにも力を入れているとの事。さらに話を聞き進めると、水中撮影の分野にも明るい笠井さんならではのリブリーザーにおける水中撮影の可能性…みたいなお話になり、気がついたら小川はドルフィンを背負い、体験リブリーザーとして、いざ、エントリー!!
                      以前の経験がトラウマとして「また激しい頭痛に襲われるのでは…」と思いつつ潜り続けていると…
                      すっげー!静か!!
                      今まで聞き慣れていた「シュー、ゴボゴボゴボ」がまったくしない世界。
                      音もしなければ、泡も出ないので、神経質な被写体でも無理なく寄れる!

                      以前と同じ感動。

                      で、しばらく潜り続けていると…
                      ん?
                      頭が痛い…かな?
                      ぜ〜んぜん大丈夫!快適、快適!楽しいじゃん!
                      というわけで、更なる撮影への可能性を抱いて2度目の体験リブリーザーを終えることができました。
                      ん〜、いいね〜リブリーザー!


                      新たなる挑戦!?
                      小笠原での撮影も体験リブリーザーも終わり、何とかしてリブリーザーを水中撮影のアイテムとして導入したい…と思っている矢先、日本写真家協会の会報から一つの募集記事に目が留まった。
                      文化庁・新進芸術家研修制度
                      内容は、新進芸術家等に日本国内の専門研修施設での研修のほか、研修生の創意工夫を活かした研修の機会を提供とする制度。写真師・小川的に解釈すると、「水中写真芸術の進歩と発展のため、今までにない潜水技術や潜水器機をしかるべき教育機関で研修し習得し、新たなる水中写真表現を求める」という解釈のもと、(社)日本写真家協会の推薦を取り付けて、文化庁に応募しました。
                      なんと、一次審査を通過、二次審査の面接となった。
                      「面接」されるのって、もの凄く久々のこと。えらい緊張しました。
                      面接会場に入ると……約20人対、独り! もの凄く多勢に無勢状態!
                      面接ではリブリーザーを含む、テクニカルダイビングの導入による、水中写真分野での新しい可能性について得々と語りました。
                      審査官の一人が…「で、君のやりたいのはアートなの?サイエンスなの?」という質問。
                      だめです…アートだのサイエンスだのと垣根を建てる人たちに、音楽や絵画、彫刻などの芸術がわかっても、写真芸術がわかるはずがありません。
                      そもそも、写真芸術の発展は先進技術に関わるものが多いのですから。
                      絵画の世界から、カメラ・オブ・スクラなる複写技術が発明され、アスファルトを感光版とする技術が生まれ、銀板、湿版などを経て感光剤が進歩し、加色混色の技術を活かしカラー写真が生まれ、フィルムを撮像素子に置き換えることでデジタル写真に進化した写真表現の世界です。
                      その写真の進歩のなかで生まれた水中写真という分野の撮影に関する新技術の導入なんていうものは、文化庁の審査官には理解されるはずがありませんでした。

                      以上、負け犬の遠吠え(笑)

                      完全玉砕!!

                      ネバーギブアップ!(笑)
                      お役所の堅い頭に玉砕された写真師・小川。こう見えて結構繊細な心の持ち主なので、理解を得られなかったことにしばらく凹みました。
                      それでも、リブリーザーのあの感覚、サカナがストレス無く自分を取り囲む感覚が忘れられず……、再度、2008年2月、小笠原のフィッシュアイ、笠井さんのもとへ足を運びました。
                      で、はじめちゃいましたリブリーザー講習。
                      水中撮影の手段として、こんなに良いアイテムは無いという信念で…
                      さらに、こんなに良いもの、こんなに楽しいものを紹介しない手てはない、みんなで広めたいなどと考えて、水中写真の専門誌、月刊「マリンフォト」(2008年6月号)の誌上にも紹介してみました。
                      MP98-6
                      月刊「マリンフォト」2008年6月号の紹介はココ

                      と、いうわけで、写真師・小川は小笠原の海でリブリーザーのお稽古をやることに……講習の様子は次回(いつになるのやら…)紹介します。

                      ではでは

                      【警告】本ブログ内に記載されている潜水方法、撮影方法の記述は写真師・小川保の体験や経験をレポートしたものです。あくまでもレポートとしての発表であり、取扱説明を目的としたマニュアルではありません。よって本記述事項を活用して起こった損害や障害に関して当方では一切の責任を負いません。
                      【2009.03.14 Saturday 10:40】 author : tamon-s | 機材のおはなし | comments(0) | - | - | - |
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